【本レビュー】 転生したらスライムだった件 伏瀬

転生したらスライムだった件1

久しぶりに読書レビューです。今年に入ってから体調がすぐれない日々も多く、休日はなるべく横になって休憩なんて情けない過ごし方をしていたりしました。そうなると「なんか楽しい本が読みたいっ!」っていう欲求が湧いてくるわけで。。。

ということで、以前から気になってたラノベ系の本「転生したらスライムだった件」をチョイスしてみました。web版があるらしいのですが、そちらは拝見したことがない状態です。なので、ここでは小説版のみの感想になります。

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タイトルからドタバタコメディかなと思いこみ

ファミコン世代でしたし、それなりにRPG系も手を出してきているのでファンタジー系のラノベはすんなりと読める部類。しかもスライムに転生ってことで、思うように動けない姿でドタバタと動き回っていく冒険活劇的なお話だとばかり思ってました。いや、半分ぐらいはその要素であっているんですが、それだけではここまで人気作品にはならなかったんじゃないでしょうか。

意外と努力家で計算高いスライム?

人間から異世界に転生した理由は語られていないが、人間時の記憶を保持したまま強力なスキルを転生時に与えられたものの、目も見えない状態で放り出されるというトンデモ状況。でも、そこから自分のスキルを駆使しながら、試行錯誤して移動できるようになったり、視覚をゲットしたり、ドラゴンと仲良くなってみたり。ちょっぴり「ラッキー過ぎないかい?」とツッコミを入れたくなる流れもありながら、でも、しっかりと考え理論立てて努力する様子は、ドタバタコメディとは少し違う香りを感じさせてくれる。

うらやましいスキルの数々

「あれ? スライムってこんなに有能でいいの?」なんて思っているうちに、主人公も予想していない方向へ物語が進んでいく。スライムとはいえ魔物に転生してしまったとかいう悲観的なものはなく、むしろ人間らしい思考でドンドンと周りの魔物を取り込んでいく流れは、悔しいけどちょっぴりワクワクしてしまいました。

そして登場するスキルの数々。「ずるいわー」と思いながらも実在するならどれだけ有能なんだろう、なんてうらやましく思ってしまうこと間違いなし。使い方次第でいろいろと出来そうだと考えるのもまた楽しい読み方だったりと思うので詳細は書きませんが、まあ、リムルさん、ずるいですw

気になるは最終的な着地点

さて、最後に気になる点。現在10巻まで刊行しているんですが、まだ物語の終わりがみえてこない印象。物語の舞台になっている世界がどうなっていくのか、最終的にスライムが頂点にたつことになるのか、もしかすると再転生したりすることもあるのか、なんて今後の展開もいろいろと考えられる状態。いい意味でも悪い意味でも充分に風呂敷が広がっているので、どういう着地点を狙っているのかが非常に気になっております。エピソードを連ねることはできると思うのですが、意表をついてくれるようなフィニッシュになってくれるといいなぁ、なんて勝手に期待してしまってます。次はいつ発売かな?

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