持ち運びをするのが主な目的でもあるモバイル製品。プロジェクターにもモバイル性能にすぐれたものはありますが、実際にどれぐらいの明るさなのか、解像度はどんなもんなのかという部分が気になったりします。今回、サンワのモバイルプロジェクターを購入してみました。
スペック
* カラー:ブラック
- 本体サイズ:W132×D82×H24mm
- 重量:約300g
普通プロジェクターといえば白が多い印象ですが、このモバイルプロジェクターは黒のみ。大きさは単行本(タバコ2箱を並べた)ぐらいで、他のモバイルプロジェクターは大きさによっては手のひらに収まるものもある中では、少々大き目かもしれません。重さも300gなので少し重量感を感じますが、逆に持った感じは「おもちゃっぽさ」がない重みですね。
- 光学エンジン:DLP
- 解像度:1280×720
- アスペクト比: 16:9
DLPは映画館などでも使われているもので、液晶タイプなのにくらべて経年劣化が圧倒的に少ない。そして解像度はこの手のモバイルプロジェクターでは高解像度の1280×720のいわゆるHDサイズ。これならPC画面を出力しても文字も読める範囲で、プレゼンとかでも十分使える解像度となってます。
- フォーカス:マニュアル
- 光源/光源寿命:LED/約20000時間
- 明るさ:200Lumens
- コントラスト: 1000:1
フォーカスは手動。この調整ネジがちょっとしたずれで文字がぼやけるので、微調整が少し難しいかもしれません。明るさの200ルーメンですが、特に遮光意識のない室内でも十分画像がみえるぐらい。蛍光灯下でもテレビや動画なら見る分には問題ないぐらいの明るさが出てます。ただ、プレゼンなどで文字を扱う場合は多少部屋が暗く出来る方が無難でしょうか。
- スクリーンサイズ:約30~100インチ
- 投射距離:約1.1~3.7m
- 信号入力:HDMI ver1.3
- 電源:ACアダプタ、リチウムイオンバッテリー
スクリーンサイズですが、思ったよりは遠くに離さないと画面が大きく感じないかもしれません。部屋に設置した状態だと、2m10cm離している状態で画像の横幅が1m30cmぐらい(60インチぐらい)になってます。100インチにするには4m近くの映写距離が必要ですね。入力はHDMIのみ。最近の機器ならほぼほぼ問題はないと思いますが、昔のゲーム機などを接続したい場合はアップスキャンコンバーターなどでHD画質のHDMI出力できるものを用意しましょう。
- 連続投影時間 最長約2時間
- 本製品の充電時間 最大約5時間
- バッテリー容量 6,000mAh
- USB出力 1A
バッテリー駆動は2時間、アダプターをつけなくても使えるのでプレゼンなどでも十分に使えると思います。また、バッテリー容量もそこそこあるので、充電してあればモバイルバッテリー替わりにもなります。スマートフォンなどでいざという時に安心かもしれません。とはいえ、そこに気を使うようなタイプの人はすでにモバイルバッテリーを持っていたりするので、同僚や友達の充電切れに対応できるぐらいに考えておくのがいいのかもしれませんね。
実際の画像
- すべて昼間(午後3時過ぎ、晴れ)の状態
- PS3+nasneをHDMIで接続
- スピーカーは外部接続に(モバイルプロジェクターのaudio出力から有線にて別スピーカーに出力)
薄手のカーテンのみの状態、明るさは十分。
カーテンなし+室内蛍光灯。写真では厳しい感じにみえるが、文字も十分に読める程度には明るい。
厚手のカーテンで蛍光灯などは消灯。綺麗に映ってます。
こだわる人にはものたりないかもしれませんが、内臓のスピーカーでも十分に聞き取れるぐらいの音質だと思います。また、自動台形補正があり、ボタンひとつで修正してくれます。便利ですが、あまり上方や下方に極端に映し出しておいての補正になると画面サイズが小さくなってしまいます。なので、なるべく水平に近い状態での映写にした方が迫力を損なわないで済むでしょう。
まとめ
今回購入した目的は、撮りためてしまっている映画とかを折角なら迫力ある状態でみたいなーと思ってのこと。なので、スピーカーやロールカーテンなども用意したので合計で
- 7万円
ぐらいかかっちゃってます。でも、現状はそれにみあうパフォーマンスじゃないかなと感じています。もし、いろいろと悩んでいる人にとっての参考になれば幸いです。