今年はクリスマスが日曜日。そしてそんな日に有馬記念が行われます。昨年は吉田隼人騎手騎乗のゴールドアクターが制しています。今年は去年の覇者はもちろん、サブちゃんこと北島三郎さんのキタサンブラック(天皇賞春・ジャパンカップ)、セガサミーの会長の持ち馬サトノダイヤモンド(菊花賞)、マリアライトやミッキークイーンといった牝馬勢と魅力的なメンツが集まっています。年末の大一番としてNHKでもテレビ中継される注目の大レースだったりします。
有馬記念って何?
ファン投票により選ばれた馬が出走する中央競馬の一年を締めくくるレース。競馬の国際化にともない外国馬の出走も可能になっているが、年末のこの時期に遠征してくる馬もなく、だいたいは日本馬のみで行われている。それでも2016年の1着賞金はジャパンカップと同じ3億円。格式と共に賞金面でも日本最高峰の大レース。中山競馬場、距離2500mで行われるクラシック~長距離寄りの競走です。
ドラマティックな有馬記念
古くは五冠馬シンザンが外ラチぎりぎりを通ってテレビ中継の画面から一度消えるといったエピソードやテンポイント・トウショウボーイ・グリーングラスの3強対決、オグリキャップのラストランでの勝利、ダイワスカーレットがトウメイ以来37年ぶりの牝馬勝利を逃げ切りでおさめたり…と、ドラマティックなストーリも数多くある有馬記念。
個人的にはツインターボが逃げた有馬記念が印象的でしたね。三冠馬ナリタブライアンが圧倒的な人気、マル外牝馬ヒシアマゾンがいて、ネーハイシーザー、チョウカイキャロル、ライスシャワー、サクラチトセオー……。豪華メンバーの中、大逃げをうつツインターボ。失速するのは明らかというハイペースでレースを進める「個性」を大舞台でもファンの期待裏切ることなく発揮する。こういう存在が今の競馬界にもほしい…なんて思ったりしちゃいますね。
今年のファン投票順位
今年のファン投票の結果は上の通りでした(画像:JRA)。キタサンブラック・サトノダイヤモンド・ゴールドアクターとファン投票上位3頭が出走を予定しており、距離適性も能力・実績も申し分ないところ。
ただ、距離体系がスプリント~マイル、中距離、クラシックディスタンス~長距離としっかり分かれてきてしまっている近代の競馬なので、たとえばモーリスのようなマイル~中距離の馬などは香港のG1レースに行ってしまうわけで、路線別に主役が集まってどうなるのかワクワクするような部分は昔ほどなくなってしまった感じがします。
とはいえ、近年は国際的にも力をつけている日本馬。その中でも今強いと思われている上位馬が出てくるわけで、レースの格としてはしっかり高いレベルにあるといっていい有馬記念ではあるんですけどね。
また、牝馬も軽視はできない。もうひとつのグランプリホースであるマリアライトはドゥラメンテを破っている実力馬。有馬記念がラストランということでキッチリと仕上げてくる可能性は十分だし、一度使ったミッキークイーンも怖い存在。牡馬と対等にわたりあってもなんら不思議はないはずです。
まとめ
実は、リーディングジョッキー争いも最後までもつれてきそうなところ。現在、朝日杯終了時点で1位と2位の差がわずか1勝。ルメールか戸崎か。この争いが有馬記念で決着がつくようなことになったら…馬ではなく人でドラマティックな展開があったりするかも?
そんな感じでいつもとは違う趣味たっぷりな閑話休題でした。2016年の有馬記念は12月25日の日曜日、中山競馬場で行われます。お楽しみに。